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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 棺に入った亡き王との最後の別離も、おざなりに交わしただけだった。それに引き替え、見向きもされなかった若い王妃が最後まで物言わぬ王の側に付き添い、頬を撫でながら、しきりに何かを話しかけていた。






「そのお姿を今も忘れぬと、養母は死ぬまでよく話していたものよ」
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