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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第5章 花随想~哀しみしかない―嬉嬪張氏の生涯~
もちろん、生身の彼女には「権力欲」もしっかりあったでしょう。ただ、それだけではない何かがあったはず、そして、その何かとは、まさに一人の男性―彼女にとっては夫である粛宗への愛情ではないかと考えるのです。
私は今回、彼女の生涯を小説化するにあたり、その部分に焦点を当ててみたいと思いました。過去に何度もドラマ化、小説化されている人ですから、何か自分なりの解釈を付け加えなければなりません。しかし、今までの嬉嬪のイメージも大切ではあると思っています。何が理由であれ、きっかけであれ、彼女が「妖婦」といわれるようになったことをしたのは事実です。
ですので、これまでの彼女のイメージ、更には史実、これらに私なりの解釈を足して新しいチャン・オクチョンという一人の女性を作ろうとしました。
私は今回、彼女の生涯を小説化するにあたり、その部分に焦点を当ててみたいと思いました。過去に何度もドラマ化、小説化されている人ですから、何か自分なりの解釈を付け加えなければなりません。しかし、今までの嬉嬪のイメージも大切ではあると思っています。何が理由であれ、きっかけであれ、彼女が「妖婦」といわれるようになったことをしたのは事実です。
ですので、これまでの彼女のイメージ、更には史実、これらに私なりの解釈を足して新しいチャン・オクチョンという一人の女性を作ろうとしました。