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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第8章 不測の淵
 今度の引き戸の前にも数人の女官が頭を軽く垂れて控えており、オクチョン一行のために扉が開いた。オクチョンたちは尚宮に導かれるまま、まずは控えの間に入り、続いて開かれた扉からいよいよ大妃の居室に入る。






 特別尚宮となって四年間、毎日のように挨拶に通い続け、大妃殿の扉が開いたのはこれで初めてである。
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