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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
そう言って彼が傘を持ったときである。周りに人目があるかもしれないのだが、奈々は野上の腕に手をまわした。
この行動は彼女の返事に違いない、と野上は思った。半袖シャツの自分の腕に、横乳の膨らみを押し当てられたのだ。
野上は小声で話しかけた。
「写メに写っていたベッドで、奈々のあそこに俺のを根元まで全部入れていい?」
彼女は黙っていた。
「…………」
「奈々の体を海老のように曲げて、上から入れるんだけど、いい?」
「…………」
薄桃色の傘が雨粒を弾いている。
歩きはじめても、奈々はうつむいて彼の腕をさり気なく抱きしめていた。
ストレートな黒髪が肩にかかる彼女に、ワンピースは似合っていた。傘の下で、彼女は清楚な雰囲気を醸している。しかし奈々がセックス好きな女だという事は、出会った頃のメールと、昨夜淫汁に濡れた肉棒にしゃぶりついたことで明らかである。
(この駐車場に誰もいなければ、仁王立ちの俺がしゃぶれと言っただけで、奈々は傘の下でフェラチオを始めるに違いない──)
野上は彼女の口から抜いたあと、肉棒に感じる涼しい風と、傘をすり抜けて亀頭と陰茎に当たる、ちょっと冷たい雨粒の心地よさを頭に浮かべた。
しかしそんな大自然の心地よさは、女の性器ではとうてい味わえまい、と。薄桃色の傘は、野上に男としての優越感を育ませているようであった。
由香に頼まれ、野上がスーパーで買い物をするときには、時間を要しない。
だが女は違うようだ。野上が見ていると、奈々も由香と同じだった。品物を手にしてあらゆる角度から物色しているのだった。
買い物を済ませてレジに向かうとき、野上は家庭用品コーナーで立ち止まった。好奇心をくすぐったのは、幅広タイプだ。お口に優しい電動歯ブラシ、柔らかな毛先と書いてある。
(面倒だから、このまま買ってしまおうか)
野上がじっくり見ていると、
「私と色違いを、うえ様専用で買っているよ」
「そうなんだ。買うつもりでこのコーナーを通ることにしたんだけど。じゃあ、珈琲の後が楽しみだから」
と、野上は珈琲の件を口に出し、奈々を上手くごまかせた、と確信できた。
彼女は照れているのか、唇を尖らせている。
奈々の態度を目にした野上に、淫らなシーンが浮かんだ。すると、どMテストを柔らかな毛先で試すのだと、この場で買うことは思いとどめるのだった。
この行動は彼女の返事に違いない、と野上は思った。半袖シャツの自分の腕に、横乳の膨らみを押し当てられたのだ。
野上は小声で話しかけた。
「写メに写っていたベッドで、奈々のあそこに俺のを根元まで全部入れていい?」
彼女は黙っていた。
「…………」
「奈々の体を海老のように曲げて、上から入れるんだけど、いい?」
「…………」
薄桃色の傘が雨粒を弾いている。
歩きはじめても、奈々はうつむいて彼の腕をさり気なく抱きしめていた。
ストレートな黒髪が肩にかかる彼女に、ワンピースは似合っていた。傘の下で、彼女は清楚な雰囲気を醸している。しかし奈々がセックス好きな女だという事は、出会った頃のメールと、昨夜淫汁に濡れた肉棒にしゃぶりついたことで明らかである。
(この駐車場に誰もいなければ、仁王立ちの俺がしゃぶれと言っただけで、奈々は傘の下でフェラチオを始めるに違いない──)
野上は彼女の口から抜いたあと、肉棒に感じる涼しい風と、傘をすり抜けて亀頭と陰茎に当たる、ちょっと冷たい雨粒の心地よさを頭に浮かべた。
しかしそんな大自然の心地よさは、女の性器ではとうてい味わえまい、と。薄桃色の傘は、野上に男としての優越感を育ませているようであった。
由香に頼まれ、野上がスーパーで買い物をするときには、時間を要しない。
だが女は違うようだ。野上が見ていると、奈々も由香と同じだった。品物を手にしてあらゆる角度から物色しているのだった。
買い物を済ませてレジに向かうとき、野上は家庭用品コーナーで立ち止まった。好奇心をくすぐったのは、幅広タイプだ。お口に優しい電動歯ブラシ、柔らかな毛先と書いてある。
(面倒だから、このまま買ってしまおうか)
野上がじっくり見ていると、
「私と色違いを、うえ様専用で買っているよ」
「そうなんだ。買うつもりでこのコーナーを通ることにしたんだけど。じゃあ、珈琲の後が楽しみだから」
と、野上は珈琲の件を口に出し、奈々を上手くごまかせた、と確信できた。
彼女は照れているのか、唇を尖らせている。
奈々の態度を目にした野上に、淫らなシーンが浮かんだ。すると、どMテストを柔らかな毛先で試すのだと、この場で買うことは思いとどめるのだった。