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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
 野上は腰に白いタオルを巻いた。
 野上の隣りで奈々は全てを脱いだ。意識しているのか、恥ずかしげに体をくねらせ、張りのある胸を両腕で隠している。
 その状況に、陰茎はすぐに反応した。クレーンが何かを吊り上げるように、天を仰ぐ亀頭だった。野上は仕方なく、タオルを解いて被せるのだった。
(奈々が、これほど極上の体だとは──)
 奈々は胸を隠しているが、くびれたウエストから続く艶っぽい尻のライン。ちょっと濃い目の陰毛、すき間のない太ももの脚線美。エロ可愛い眼差し、男心をそそるいやらしげな唇、健康的で張りのある色白の肌だった。
 野上は、正直に言った。
「奈々って極上の体だね。それに昨夜、あそこの締まりは最高だった。だけどお風呂場ではじっくり仕込む。いい?」
 奈々は両膝を擦り合わせるように少し曲げ、豊満な胸を両腕で抱いている。ちょっと眉じりを下げ、斜め上目づかいの恥ずかしげな目を野上に向けた。
「あの…、すごく恥ずかしいです。どんなこと仕込まれちゃうんですか」
 奈々は、彼の股間に目を向けた。タオルを被せた肉棒が、黒々とした陰毛の手前で頭ひとつ上に突き抜けているように見えた。
 そのときだった。タオルを被る肉棒がヒクヒク連続的に動いた。「あっ」と、奈々は言って、自身の胸を抱えたまま、唇の間に指を当てていた。
 自分の太い亀頭を直接見せるよりも、女性を驚かせないよう、タオルを被せてマイルドな芸を見せる。そんな謙虚な姿勢は、彼の持ち味かもしれない。
「どんなことを仕込むって? まずは、お尻を回す練習の成果からだね」
 奈々は、うつむいて恥ずかしがる素振りを魅せた。でもそれには自信がある。昨夜はオナニーをしながら尻を回し続けた。

 浴室に入るときだった。彼女は彼に寄り添い、胸を隠したまま、更にうつむいた。両サイドの髪が奈々の頰を隠しているのだが、野上は堂々としていた。タオルを突き上げたまま、体を寄せてくる奈々の肩を筋肉質な腕で抱いていた。
 浴室の床には様々な石の形をした色違いのタイルが張られ、壁は水色の四角いタイル張りだった。そこには薔薇の絵柄のマットが立て掛けられていた。湯が張られた浴槽からは、ほのかに湯気が上り、置いてあるボディーソープだろうか、女の匂いが漂っていた。
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