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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
「本番ではそれをするんだけど、その前に仕込む事もあるんだよ。それはベッドでじっくりと教えるから、いい?」
 吸いつくように中指を咥えた奈々は、「うーうー」と、返事をするように頷いた。
 彼女は頭を振り、野上の指に吸いついている。潤ませた目で、ときおり斜め上目づかいに彼を見て、広げた指の根元まで吸いついてゆく。
 それまで彼女のウエストを抱いていた野上の左手が、奈々の尻を掴んだ。
「ううっ」と、困ったように上目づかいで彼を見た奈々は、眉尻を下げてうめき声を漏らした。
「奈々、俺がウエストから手を離したときは、お尻を回さなきゃ。お尻だけを回してごらん」
 奈々は優しげに話しかけられ、彼の言いなりだった。
「ん、ん……」と、小さな丸と大きな丸を描く尻が、くねくね動く。彼がウエストに腕を回すと、色気のある尻が引きつったように前後に動いた。
 特訓を受ける奈々は、私ってMっ気があるのかな? とそんな気がした。指に吸いついているだけで、彼のためならどうなってもいいと思ってしまう。ぬるぬるする肉棒で、自分の穴という穴を犯して欲しかった。
 しばらく経ったとき、野上は、奈々のいやらしさに気づいた。彼女は唇をアヒル口にして、ねっとりと指に吸いつき、舌先で指の腹に円を描いている。そして、一定のスピードで動く尻づかいだった。

 彼女は尻を動かしながら、「ハアァァ」と色気のある声を上げた。豊満な胸の片方が彼の体から離れ、乳首がつんと上向きに尖っている。それまで吸いついていた彼女の唇から、前歯が覗いた。
 奈々は舌を伸ばし、野上の中指と人差し指を再び舐めはじめた。
「奈々、ちょっと待ってくれ、あそこも指も全てが気持ちよすぎる。ストップだよストップ」
(私の体って気持ちいいんだ。私もすごくいい)
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