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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
 野上は、どうしたものかと考えた。
 彼女は返事を待たなかった。
「ンフッ、野上さんのあそこに、こんなふうに唇と舌先ですればいいんですか」
 奈々はしゃがみ込みながら、彼の体に吸いつき舌先をチロチロ動かし始めた。やがて下半身に向け、ソフトに舐め下がり始めた。
 あまりの心地よさに、野上はちょっと待ってと、口に出せなかった。亀頭のすぐ近くでチロチロと舌先が這う。ときに腹に吸いつかれる。このままだと仕込む前に、奈々に主導権を奪われるのではないかと、野上はそんな気がした。
 奈々はしゃがみ込み、彼の腰辺りにしがみつくようにして、太もも吸いつき舐め続けている。
「奈々、ストップだよストップ。ほら、お口を離して、お口を。あのさ、珈琲タイムのあとで仕込みたかったんだけど。じゃあ今から仕込むから、あのマット、使っていい?」
 奈々の動きが止まった。目の前には極太の肉棒が突き上がっている。じりじりするほど性器が疼いた。
(マットを使って仕込まれる? それよりも早くしゃぶりたい)
 彼女は、自分の欲求を満たしたかったようである。すっと肉棒を握ると亀頭に吸いつき、そのまましゃぶり込んだ。
 野上は、仁王立ちで見下ろしていた。
 肉棒のしごき方も、口の中も絶品だった。舌先で裏筋の縫い目をくすぐられる。かりの溝に舌先をねじ込まれる。次には頰がくぼみ、唇がねじれるほど頭を動かしてバキュームフェラを始めた。
 そんな奈々を見て、火照りきっていたんだろうな、と野上は思った。仕込む順序は逆になるが、風呂のあとベッドでじっくり教えればいい、と考えを改めるのだった。
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