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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜

「ン、ン、……」
 と頭を動かし、強烈にしゃぶりつく色気のある声を耳にしていると、昨夜の駐車場の件が、野上の頭に浮かんだ。
 奈々はフェラ好きな女だと、それはよく分かる。指をしゃぶらせても、性器を濡らして果てしなくしゃぶろうとする。淫汁とガマン汁にまみれた肉棒にも、抵抗することなくしゃぶりついた。彼女の下の口と上の口は、どちらも同じように快感を覚えているのだろうか──頭を動かす絶妙な舌づかいを感じながら、野上はそんなことを思ってしまうのだった。

 野上は自分の腰に手を当て、奈々を見下ろしていた。
「あのね、あそこを握られていると、快感が半減するんだよ。なるべくなら最初からフィニッシュまで、お口だけでご奉仕するように。奈々ちゃん、手を離してごらん」
 と野上は優しく言った。奈々はちょっと顔を上げて、肉棒をしゃぶったまま話しを聞いているようである。
 彼女が肉棒から手を離したとき、
「あのさ、こんなときは俺の体に手を添えていていいんだけど、ベッドではお口だけでするんだよ。まあ、それは後で教えるから。じゃあ、次はしゃぶりながら、お口をセクシーに回してみようか。小さい丸と大きな丸、いい?」
 ぱっちりとした目を潤ませた奈々だった。すると分かった。とでも言うふうに頷き、「ンッ、ンッ、……」と教えられた通り、咥えている肉棒を回し始めた。
「奈々、自分のペースでいいから、数回に一度は深くねじるようにしゃぶり込むんだ、抜くときには特に強く吸う。自分のペースでいいからね」
 野上には、絶品の口をもつ覚えのいい奈々だった。
 仁王立ちで、咥えられた肉棒だけが回る感覚は極上だった。深くしゃぶられたときには、亀頭の先からザラつき感が伝わってくる。肉棒を引っ張られるほど強く吸われる。そしてねっとりと肉棒を回される。
 野上はあまりの気持ち良さに、爽やかな夏の風を受けて草原の丘に立つ、高原の牛が浮かんだ。
 牛も、乳を搾られると気持ちいいのだろうか──。
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