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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜

バスタオルの上からでも、奈々はぞくぞくする快感を覚えた。彼女は今すぐ、自分の体を玩具のようにされたかった。
奈々は胸を揉まれ、うつむいて蚊の鳴くような声だった。
「だめ…、向こうから見えてしまいます」
野上は瞬時に判断できた。
この角度からだと、ここに立つ以外はベランダの壁に遮られ、仮にバイパスを走る大型トラックから見えたとしても、天井くらいだ。それに、隣りの部屋のベランダとは距離がある。
「じゃあ、カーテン閉める? 思い出した。リクエストは?」
野上は外の状況を再確認して、カーテンを閉めた。
奈々は体をくねらせて、強引に野上と向き合った。彼の首に両手を回して抱き寄せ、つま先立ちで唇を重ねた。絡み合う舌が離れたあと、彼女は野上の胸に頰を埋めた。
奈々はためらうように俯き、か細く言った。
「……したいです。珈琲のあと、抱いて」
背中をかがめるようにして、野上は奈々を抱きしめた。奈々の尻が回りはじめた。セクシーな尻の動きは、無意識かもしれない。
(六)
柿色の灯りが、白い壁を照らしていた。
野上の左隣りでソファに尻を下ろし、それまで彼のスマホを操作していた奈々の指が止まった。
奈々は野上を見て目を細め、得意げな笑みを口もとに浮かべた。
「はい、画像の保存できたよ。どう? 分かった?」
「いや、俺にはスマホの操作は無理だ。だけどさ、困ったときには奈々ちゃんがいるから、それで大丈夫だと思う」
「上さま? 自分から覚えようとしないと、だめだよ」
(奈々は娘と同じことを言う)
野上はちょっと面白かった。
「会社からのメールと電話、それに家族とか友人、そして奈々。それで十分なんだけどな」
腰にタオルを巻いた彼を見て、奈々はくすくす笑った。目が合っても彼を見ても可笑しくなる。どうしてなのか、自分でも分からなかった。
潤ませた目をして、奈々は話しかけた。
「あのね、珈琲入れてくる。アイスコーヒー?」
ニヤリとする野上だ。
「それがいい」
奈々は胸を揉まれ、うつむいて蚊の鳴くような声だった。
「だめ…、向こうから見えてしまいます」
野上は瞬時に判断できた。
この角度からだと、ここに立つ以外はベランダの壁に遮られ、仮にバイパスを走る大型トラックから見えたとしても、天井くらいだ。それに、隣りの部屋のベランダとは距離がある。
「じゃあ、カーテン閉める? 思い出した。リクエストは?」
野上は外の状況を再確認して、カーテンを閉めた。
奈々は体をくねらせて、強引に野上と向き合った。彼の首に両手を回して抱き寄せ、つま先立ちで唇を重ねた。絡み合う舌が離れたあと、彼女は野上の胸に頰を埋めた。
奈々はためらうように俯き、か細く言った。
「……したいです。珈琲のあと、抱いて」
背中をかがめるようにして、野上は奈々を抱きしめた。奈々の尻が回りはじめた。セクシーな尻の動きは、無意識かもしれない。
(六)
柿色の灯りが、白い壁を照らしていた。
野上の左隣りでソファに尻を下ろし、それまで彼のスマホを操作していた奈々の指が止まった。
奈々は野上を見て目を細め、得意げな笑みを口もとに浮かべた。
「はい、画像の保存できたよ。どう? 分かった?」
「いや、俺にはスマホの操作は無理だ。だけどさ、困ったときには奈々ちゃんがいるから、それで大丈夫だと思う」
「上さま? 自分から覚えようとしないと、だめだよ」
(奈々は娘と同じことを言う)
野上はちょっと面白かった。
「会社からのメールと電話、それに家族とか友人、そして奈々。それで十分なんだけどな」
腰にタオルを巻いた彼を見て、奈々はくすくす笑った。目が合っても彼を見ても可笑しくなる。どうしてなのか、自分でも分からなかった。
潤ませた目をして、奈々は話しかけた。
「あのね、珈琲入れてくる。アイスコーヒー?」
ニヤリとする野上だ。
「それがいい」

