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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
 野上が手にしている電動歯ブラシが気になるのか、奈々はじっと見ていた。
「それ、マシン?」
「そう。マシンなんだよ」
 と野上が言ったときである。彼女の唇が、『抱いて』と動いた。
 奈々の眼差しは、窓の外から覗かれるとか、マシンがどうだとか、既にそんな意識はないらしい。野上にすがりつくような目をしている。
「じゃあ、する?」と野上は言った。
 目を合わせている奈々は、黙って頷いた。

 柿色の灯りの下で、奈々は深々と枕に頭を埋めた。そしてあごを上げ、両膝を立てた。恥ずかしいのか、彼女は片手で豊満な胸を隠した。
 太ももが、ゆっくりと広がりはじめた。べったりと濡れた黒っぽい花びらは開き気味になり、濡れは陰毛にまで広がっていた。
 灯りの下で、股を大きく開いた奈々を見ていると、オナニーで熟した性器以外、タレントというよりも女優系だな、と野上は思った。
 膝を曲げている野上は、肉棒をぐっと握った。亀頭を割れた花びらに押し当てた。「ハァッ」と、奈々の尻がびくんと反応した。花びらを押し分けた亀頭の両サイドに、濡れが溢れて広がった。
「アッ……、アッ……」と股を広げた彼女の尻が、波のようにゆっくりと上下に動き始めた。
 奈々はあごを上げてバスタオルを握り、「奥まで入れて、早く…、奥まで……」と、尻を動かしている。
 野上は昨夜のように、フェイントをかける衝突は止めた。これ以上焦らし続けたなら、奈々の淫らな反応に耐えきれないと思ったからである。

 奈々の尻はねっとりと上下している。野上は花びらの間に、亀頭を押し当てているだけでよかった。
 バスタオルを握りしめ、あごを反らせた奈々の声が、「奥まで入れて、あぁ奥まで……」と悩ましく寝室に響く。花びらが下向きに動く度に、亀頭が少しずつ入ってゆく。花びらは大きく、丸く開きはじめていた。
 灯りの下で見ている野上は、食い込んでいく亀頭に、こんなに太いのに奈々の性器はよく伸びるものだと思った。それにしても締まりがいい。
 昨夜は、許可なく奈々にしてやられた野上である。今夜は自分から挿入する考えだった。
 下を向いた彼が身構えたとき、尻を上下させている奈々の声が、「ハアッ」と寝室に響いた。花びらが歪むほど、彼女はぐっと押し当てているようだ。
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