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第4章 夏の夜

　肉棒の動きが、少しずつ深くなってゆく。奈々の喘ぎ声が、「ハアッ…、ハアッ……」と錯乱気味に変わり始めた。
（まさかこの声、隣りには聞こえないよな。奈々のやつ、こんなふうになっても尻を回すんだ）
「奈々ちゃん、まだ半分ちょっとしか入れていないけど、もしかしたらいきそう？」
　尻を前後する野上が話しかけても、声は届いていないらしい。奈々はあごを突き上げ、彼の腕を握り、浮いた尻を回している。
　返事をしない奈々を見て、マシンを使ってみようかな、とそんな考えが野上に浮かんだ。掴まれている手をどうにかしなければならない。彼は奈々の乳首を舐めはじめた。
　喘ぎ声が大きくなり、奈々は両手で彼の頭を押さえた。尻の回し方も、極太の肉棒をぐいぐい回すほど大胆だった。
　逃れるように頭を抜いた野上は、彼女の手を掴み、自らに胸を揉ませ始めた。
（こんなにも可愛い女の子が、股を広げたまま嫌がる素振りもなく胸を揉むとは──）
　奈々は両脚を野上の腰にまわし、爪先を強く絡めて尻をぐいぐい回し、狂ったように喘ぎ続けた。
「あぁ気持ちいい、あぁ気持ちいい……」
　セックスを覚えたばかりだというのに、乳房に両手の指が食い込み、ねじれて変形するほど揉んでいる。
　侵入が深くなるにつれ、奈々の頭が反っていく。彼女は口を大きくあけ、「もっと奥、もっと奥、太い、あぁ太い……」と狂ったように声をあげた。

　野上は極上の気持ちよさを感じていた。このまま尻が回っていれば、自分が先にいってしまうと思えた。スイッチを入れて、彼女の肉芽に軽くブラシを当てるのであった。
　その瞬間、瞼を閉じている奈々は乳房をきつく握り、「アアァァ……」と背中が浮くほどのけぞった。彼女は放心したように口を大きくあけ、尻がぶるぶる震え始めた。やがて、「アァー…、アァー……」と、長く引きずる声をあげ始めた。
（これで俺もあと少し、いくのを我慢できる）