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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
 野上がメールを送ったあと、少しして彼女から返事が届いた。
《ちょっと安心しました。一度会えば直ぐに慣れるよね? 私、そんな気がします》
 送られてきたメールの内容に、奈々は自分自身を安心させているんだな、と野上には思えた。
《奈々ちゃん、俺が隣りにいるから大丈夫。それに、あっと言う間に慣れると思うぞ。言い忘れていたけど、近所のちょっと生意気な女の子も来るんだよ。まあそれは、その日にでも紹介するから。ところで、あのマシン使った?》
 セックスに関することを問われた奈々は、急激に体が火照ってくるのを覚えた。
 彼の目の前で、大胆に太ももを開いていた自分が浮かんでくる。尻を夢中で回し続けて、肉棒を刺し込まれた性器を彼に押しつけていく場面も浮かんだ。セックスの奴隷のように、奈々はまだまだ仕込まれたかった。
(野上さんが言った、バイブって──)
 メールを打ちながら、奈々は前後運動をくわえた尻を大きく回しはじめている。
《私、マシンは使っていません。上さま? バイブってなに? 教えて?》
《あのね、奈々のアパートを出たあと、買ってきたんだよな……》

 二階では、ベッドに横になったパジャマ姿の由香が、亜紀とメールのやり取りをしていた。
《そうなのよ、お父さんは夜遊びが過ぎるから、はっきり言ってあげた。で、花火大会の夜は六時だって健太に伝えて? 健太は?》
《お兄ちゃん、朝が早いからもう寝てる。でも大丈夫! 絶対に伝えておく。野上のおじさんと店長さんなのかー。やったね由香ちゃん》
《そうだね! 私も一安心だよ。……》
 と、夏の夜は更けてゆくのであった。


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