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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第1章 それぞれの思惑
 そんなニヤけた笑みも、娘が健太に送るメールを考えたとき、真顔になる野上である。

 野上は、健太の父親の山下とは古くから親友である。家族ぐるみの付き合いは長く、箱根の温泉宿に、何度か共々足を運んだことがある。
 野上は物心がついた頃から、自分の持ち物は太いと自負がある。
 会社の忘年会などで、同僚と温泉に浸かるときにはいかに謙虚に自慢するのか、野上はその術にはこだわった。
 堂々と肩にタオルを掛けて、自慢げに同僚に見せびらかしながら入っていくのは、謙虚とはいえない。腰にタオルを巻いて、重量感のある亀のような頭が、自然に可愛く、ちらちら見えるくらいでちょうど良かった。
 数年前のことである。
 山下らと温泉宿に行ったときだった。野上には、山下の物は人並だと分かっている。野上は当然、そこでは温泉のマナー、謙虚な立ち振る舞いを見せた。しかし健太の物は、太さも長さも自分と互角であった。

 野上は入浴剤の匂いのする湯に浸かりながら、美穂が浮かんだ。
 あのときの美穂はバージンだった。この太い物に慣れたのか、二度目の夜には、ラブホテルで尻を震わせて彼女は喘いだ。年下のくせに、朝まで寝かせてくれなかった。そのときには、しゃぶる事も仕込んだ。
(もし由香が、あんな太い物を──)
 それ以上、野上は考えたくなかった。それを忘れようと、ミルクのような湯で何度も顔を洗った。
(だけど、由香は幼なじみのままだと言ったよな)
 よくよく考えれば、健太は由香より二歳年上のくせに、性格はおとなしい男だ。それに奴のルックスは──。由香に比べると月とスッポンだと思えた。野上は娘が奴に惚れるとは思えなく、安心するのだった。

 野上は自分の娘が、美穂のように太い物で尻を振ることなど想像したことはない。
 自分の指は、背丈なりに太くて長い。しかし健太は自分よりも若干背が高く、奴の指は自分よりも少し太くて長かった。自分が美穂のあそこに指を入れたように、そんな淫らな事も想像したことはなかった。
 人生は細く長く、娘の彼氏の持ち物は細いくらいが丁度だろうと、いつもそんな事を思っている野上だ。娘が太い物で喘ぐことを想像したくないのだ。

 由香はその頃、定義にメールを送ったあと、健太とメールのやり取りをしている。
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