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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第2章 初体験
 それを渡したあと、由香は薄暗い車内で手を伸ばして、健太の肉棒に指を沿わせた。彼の体温と盛り上がる裏筋が、手のひらと指に伝わってくる。
 由香は肉棒をしごきながら周りを見て、離れた場所に車が停まっていることに気づいた。
「あっ、あのカップルの車だ。なんか、男の人が上になってエッチしてるみたい」
「ほんと?」
 箱から取り出したパッケージを手にした健太は、向こうの車を眺めているのだが、由香はせかすように、肉棒をしごきながら言った。
「あっ、健太は見なくていい。早くつけて。帰る時間を合わせたら、三十分くらいしか時間はないんだから、早くして?」
 他人のセックスをじっくりと見ていたい気持ちが、健太にはある。それでも、
「分かった。すぐにつける」
 ここで健太に問題が起こった。パッケージから取り出す前に、指で触った感覚からして、これはサイズが合わない物だと分かったのだ。
 健太はパッケージを親指の腹で押しながら、
「由香ちゃん、これはだめだよ。サイズが合わないから」
 由香は肉棒を握ったまま、不思議な顔をみせた。
「合わないって、どうゆうこと?」

 コンドームに関することは、健太が車を買った数年前までさかのぼる。
 当時の健太は、女子高生だった由香を初めてのドライブに誘った。
 翌日。健太は早速コンドームを買ってきた。彼女とそういった関係になるかもしれないと、前々から考えていたからだ。
 その日の夜だった。彼は一人で漁港に向かい、人けの無い場所に車を停めた。買ったばかりのコンドームを取り出し、予行練習のようなものである。
 前日に見た制服の由香を思い浮かべるだけで、自分の物は反り返った。
 だが買った物は、先端に沿わせただけでサイズが小さい物だった。装着しようとしても、丸まっているゴムの部分がきつすぎた。それでも健太は強引につけた。根元まで届きもしなかった。やはりきつくて、痛かったのだ。

 健太は、じっと見てくる由香を見て、
「あのさ、これは小さいから無理だよ」
 肉棒を、由香はぎゅっと握った。
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