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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第3章 仕込む

 奈々はメールを開いた。
(私からしちゃだめってこと? 握るのも、舐めるのもだめなんだ。お風呂で野上さんを見上げてしてあげたかったのに。もしかしたら焦らしてあげると、野上さんは気持ちいい?──)
 奈々は含み笑いを浮かべた。
(セクシーな下着で、思いっきり野上さんを焦らしてあげる)
《私、上さまの言うことを聞く。仕込まれるって、どきどきしちゃいます。待ち合わせはスーパーで今日と同じ時間なの?》
《明日は雨だと思うから、定時で終われるかな。もうちょっと早くてもいいぞ》
《野上さんの定時は、四時半でしたね。私はその前には終わっているけど、じゃあ五時半は?》
《オッケー、メールで連絡入れるよ。ぼちぼち寝るからね、お休み》
《はい。お休みなさい》
 奈々はメールを続けたかった。それでも明日のことを考え、尻を回す練習を始めるのであった。
 
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