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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
野上は、電動歯ブラシを玉川に教えたいと思った。香織がどのように変貌してゆくのか、観察したくなったからである。
ほどなくしてダンプから骨材を降ろす音が響き、タイヤショベルが動き始めた。
傘をさした玉川が、事務所に向かって歩いてくる。
野上はいつも香織を見ているのだが、彼女が玉川を見るときの眼差しに、毎晩彼の肉棒をしゃぶっている雰囲気を感じていた。
玉川が事務所に入ってきた。
「野上さん、お疲れさまです」
「よう、お疲れ。玉ちゃん、明日は朝から忙しいんだけど、いっぱいになった?」
「自分のあとに二台来ます。今、河合さんがショベルで押してくれています。それでいっぱいです」
と言いながら、玉川は香織に納品書を手渡した。
香織はカウンターを挟み、受領印を押している。
「そうなのか、ご苦労さん。香織ちゃん、玉ちゃんたちにスイカをご馳走してあげなよ」
香織は玉川を見て、野上にも目を向けた。
「玉ちゃん、野上さんとこのスイカ美味しいですよ。今もってきます」
伝票をポケットに入れた玉川は、
「親父さんのスイカ、毎年、うまいんですよねー」
「そうか、親父に言っておくよ。退職後に趣味で作っている人だから、それを聞くと喜ぶんだよな」
野上は、香織が近くに居ないことを確かめて、話しを続けた。
「玉ちゃん、電動歯ブラシの使い方、知ってる?」
(野上さんが薄目でニヤリとしている顔は、何度見ても鋭い。それでいて、変なことを言うに決まっている)
「え、何ですか」
「美顔法を発見したんだよ。男の俺が女の物を買うわけにはいかないからさ、電動歯ブラシを買って、風呂上りにマッサージしているんだよ。玉ちゃんも試してみなよ。男前が上がると思うぞ」
玉川の目が、マッサージの箇所でふっと天を仰いだように、野上には見えた。もしかすると、玉川は気づいたのかもしれない。
「玉ちゃん、これは香織には秘密だぞ。知られると格好が悪いからな。絶対に秘密だ」
ニヤリとする玉川だった。
「分かりました。誰にも言いません」
玉川は、昨日スーパーで見たことは、香織と話す以外は誰にも秘密なのである。またひとつ、いやらしい秘密が増えた。
香織がスイカを皿に乗せて現れた。
「はい玉ちゃん、お待たせ」
そのとき一瞬なのだが、彼女の乳首辺りを見る玉川の目を、野上は確認していた。
ほどなくしてダンプから骨材を降ろす音が響き、タイヤショベルが動き始めた。
傘をさした玉川が、事務所に向かって歩いてくる。
野上はいつも香織を見ているのだが、彼女が玉川を見るときの眼差しに、毎晩彼の肉棒をしゃぶっている雰囲気を感じていた。
玉川が事務所に入ってきた。
「野上さん、お疲れさまです」
「よう、お疲れ。玉ちゃん、明日は朝から忙しいんだけど、いっぱいになった?」
「自分のあとに二台来ます。今、河合さんがショベルで押してくれています。それでいっぱいです」
と言いながら、玉川は香織に納品書を手渡した。
香織はカウンターを挟み、受領印を押している。
「そうなのか、ご苦労さん。香織ちゃん、玉ちゃんたちにスイカをご馳走してあげなよ」
香織は玉川を見て、野上にも目を向けた。
「玉ちゃん、野上さんとこのスイカ美味しいですよ。今もってきます」
伝票をポケットに入れた玉川は、
「親父さんのスイカ、毎年、うまいんですよねー」
「そうか、親父に言っておくよ。退職後に趣味で作っている人だから、それを聞くと喜ぶんだよな」
野上は、香織が近くに居ないことを確かめて、話しを続けた。
「玉ちゃん、電動歯ブラシの使い方、知ってる?」
(野上さんが薄目でニヤリとしている顔は、何度見ても鋭い。それでいて、変なことを言うに決まっている)
「え、何ですか」
「美顔法を発見したんだよ。男の俺が女の物を買うわけにはいかないからさ、電動歯ブラシを買って、風呂上りにマッサージしているんだよ。玉ちゃんも試してみなよ。男前が上がると思うぞ」
玉川の目が、マッサージの箇所でふっと天を仰いだように、野上には見えた。もしかすると、玉川は気づいたのかもしれない。
「玉ちゃん、これは香織には秘密だぞ。知られると格好が悪いからな。絶対に秘密だ」
ニヤリとする玉川だった。
「分かりました。誰にも言いません」
玉川は、昨日スーパーで見たことは、香織と話す以外は誰にも秘密なのである。またひとつ、いやらしい秘密が増えた。
香織がスイカを皿に乗せて現れた。
「はい玉ちゃん、お待たせ」
そのとき一瞬なのだが、彼女の乳首辺りを見る玉川の目を、野上は確認していた。