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無防備な人妻
第12章 嫉妬
カーペットに横たわり、動けずにいました。

部屋にはもう私一人です。
用をすませた男は帰って行きました。

私は溢れる涙を拭いながら、
"もう終わらせる、警察に行き全てを打ち明ける。男達の卑劣な犯行を全て報告してやる。もう泣き寝入りはしない"
私はそう心に誓いました。

"もう迷わない、後の事をあれこれ考えない。ネガティブに悩まない。今目の前の屈辱的な惨劇をまず解決してやる"

"何時までも泣き寝入りしている弱い女じゃない事を、あの野蛮な男達に教えてやる"

私はそう心に誓っていました…
誓っていました…いえ、自分に言い聞かせていました。
自分を奮い立たせようと、自分に強く言い聞かせていたのです。
それは、弱い自分がいるから…

そうです、今まで何度も警察に行くと心の中で決めた事もありました。
でも、後の事を考えてしまい、考え過ぎてしまい動けずにいたのです。
私はそんな自分が嫌でした、そんな自分自身が…
私が優柔不断にあれこれ考えモタモタしている間にも、男達は私の身体に群がって来るのです。
弱虫な私…
私は一歩踏み出す勇気が無く、我慢する方を選んでいたのです。

そして踏み出せない自分を奮い立たせる為に強く言い聞かせていたのです。
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