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Eternal
第5章 :Reverie-夢想-

「あんたがミスコンに出たらそりゃ、犯人を表舞台に出させるのに都合がいい。だけどこれほど頭の切れる奴なんだ。おびき出したとしてもその後がどう動くのか予想ができない。それにあっちだって俺たち警察が動いていることくらい承知の上さ」
彼の知り合いはそう言った後に私と彼に向かって指を三本立てた。
「それは何だ?」
私の隣で彼がその指に自分の指をさす。その時にあのバンドエイドがまた外れかけていることに私は気づいた。やはり消耗品だ、すでに捩れていて手のちょっとした動きでひらひらと揺れている。
「既に三人が行方知れずだ。噂によると今回もミスコンは行われない確率が高い」
「ちょっと待って下さい。今回もって……?」
私は彼の知り合いの最後の言葉に敏感に反応をしてしまった。すると彼の知り合いは両足を大きく広げて床にゴロンと仰向けになって寝転んだ。
「ここ二、三年かな。当日になってミスコンが中止されている。お前が過去のこの件について調べたら、ミスコンの前に『ヒト』である女が行方知れずになっているって言ってただろう? それがここ二、三年だったんだよ」
彼の知り合いはそう言うと悔しそうに舌打ちを起こした。
「今回も迷宮入りになるのかぁ?」
ミスコンに参加する女性は数十人と言われている。今で友人は囮としても四人の女性が被害に遭っているのだ。ということは他の数人の女性には何の害もないのだろうか? それを私が聞いてみると、彼の知り合いは首を横に大きく振った。それを見た彼が、
「おい、禿げるぞ」
なんて冗談めいた表情もなく真面目に言ったものだから、彼の知り合いは機嫌を損ねたらしい。
「お前をこの件から外すぞっ!」
と怒鳴っていたが、今はそのような些末事には気を向けていられないらしい。
「いや、ミスコンはなくともcarnival、祭りは行われる。あの大学の祭りは盛大でさ、構内はもみくちゃになるくらいの混雑になるらしい。その時を狙って残りの女が攫われている。まあ、攫われていない女もいるんだが、それは多分犯人の好みの体型ではないみたいだな。犯人が好んでいるのはあんたみたいな姿形をした女ばかりだ。祭りにはミスコンに参加していない『ヒト』の女も大勢来るから、そこで品定めをして攫っていくって感じだ」
「では私がそこにいたら……」
彼の知り合いはそう言った後に私と彼に向かって指を三本立てた。
「それは何だ?」
私の隣で彼がその指に自分の指をさす。その時にあのバンドエイドがまた外れかけていることに私は気づいた。やはり消耗品だ、すでに捩れていて手のちょっとした動きでひらひらと揺れている。
「既に三人が行方知れずだ。噂によると今回もミスコンは行われない確率が高い」
「ちょっと待って下さい。今回もって……?」
私は彼の知り合いの最後の言葉に敏感に反応をしてしまった。すると彼の知り合いは両足を大きく広げて床にゴロンと仰向けになって寝転んだ。
「ここ二、三年かな。当日になってミスコンが中止されている。お前が過去のこの件について調べたら、ミスコンの前に『ヒト』である女が行方知れずになっているって言ってただろう? それがここ二、三年だったんだよ」
彼の知り合いはそう言うと悔しそうに舌打ちを起こした。
「今回も迷宮入りになるのかぁ?」
ミスコンに参加する女性は数十人と言われている。今で友人は囮としても四人の女性が被害に遭っているのだ。ということは他の数人の女性には何の害もないのだろうか? それを私が聞いてみると、彼の知り合いは首を横に大きく振った。それを見た彼が、
「おい、禿げるぞ」
なんて冗談めいた表情もなく真面目に言ったものだから、彼の知り合いは機嫌を損ねたらしい。
「お前をこの件から外すぞっ!」
と怒鳴っていたが、今はそのような些末事には気を向けていられないらしい。
「いや、ミスコンはなくともcarnival、祭りは行われる。あの大学の祭りは盛大でさ、構内はもみくちゃになるくらいの混雑になるらしい。その時を狙って残りの女が攫われている。まあ、攫われていない女もいるんだが、それは多分犯人の好みの体型ではないみたいだな。犯人が好んでいるのはあんたみたいな姿形をした女ばかりだ。祭りにはミスコンに参加していない『ヒト』の女も大勢来るから、そこで品定めをして攫っていくって感じだ」
「では私がそこにいたら……」

