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Eternal
第6章 Reunion-再会-

不満気に聞いてみれば、男は悪いと言いながら笑いを治めたのだが、俺の顔を見た途端に再び大爆笑をしていた。ようやく男の笑いがおさまった後に当然のように言われる。
「普通に手を繋げばいいだけじゃないか」
と――。
いや、簡単に言ってくれるが普通に手を繫ぐなどどうしたらいいのかなんて全く分からない。そもそも今までのセックスの相手はロボットの女であったし、それまでは『ヒト』の女と接したことがなかったから、どうしたら相手が喜ぶのかどうかがまず分からないのだ。俺がそう説明すると、男は視線を遠くに向け、とはいっても喫煙室の中だが、まあ天井を見上げてといったらいいのか、そうしながら懐かしそうに目を細めた。
「そういや、俺にもそんな時があったなぁ…… 初めて手を握った時なんて、ああ、同じ温もりだと感じたっけ。あの温もりを感じた時から俺たちの中には”感情”というものが芽生え始めているんだよなぁ」
「そうなのか?」
俺がそう答えると、男はまた可笑しそうに笑う。しかし今度はあの大爆笑とは違って普通に笑った。
「温もりを感じて安心したんだよ。安心という感情。あの時に彼女も言っていたよ。ああ、私と同じように温かいってな」
「ふうん……」
まあ確かに、彼女の頬を初めて触った時に感じた。それは頬の温かみではなく涙だ。全身に熱を持つ彼女の涙は外気に触れて少しだけ冷めていたけれども、まるでぬるま湯にでも指を突っ込んだのではないかと思われるくらいだった。ロボットなんて涙を流す前にまず泣かないから、それを自分の身体の一部で感じたことがなかった。
「手を繫ぐってどういうふうにするんだ?」
俺は煙草の持っていない方の手を握ったり開いたりして見つめていると、男が急に俺のその手を握りしめてきた。
「これが普通の握り方。そしてこっちがいわゆる”恋人繋ぎ”ってもんだ」
「恋人繋ぎ?」
男は俺の五指の間に自分の五指を絡ませてきた。男と繋いでいるからかもしれない。俺の中にはドキドキ感というものが全くなく、寧ろ男同士でそれも喫煙室の中でこのような格好をしていることに気持ち悪さを感じていた。なぜならバンドエイドを貼ってもらった時の彼女の指の感触を覚えているが、こんなにもごつごつはしていなかったし、骨ばってもいなかったし大きくもなかった。
「普通に手を繋げばいいだけじゃないか」
と――。
いや、簡単に言ってくれるが普通に手を繫ぐなどどうしたらいいのかなんて全く分からない。そもそも今までのセックスの相手はロボットの女であったし、それまでは『ヒト』の女と接したことがなかったから、どうしたら相手が喜ぶのかどうかがまず分からないのだ。俺がそう説明すると、男は視線を遠くに向け、とはいっても喫煙室の中だが、まあ天井を見上げてといったらいいのか、そうしながら懐かしそうに目を細めた。
「そういや、俺にもそんな時があったなぁ…… 初めて手を握った時なんて、ああ、同じ温もりだと感じたっけ。あの温もりを感じた時から俺たちの中には”感情”というものが芽生え始めているんだよなぁ」
「そうなのか?」
俺がそう答えると、男はまた可笑しそうに笑う。しかし今度はあの大爆笑とは違って普通に笑った。
「温もりを感じて安心したんだよ。安心という感情。あの時に彼女も言っていたよ。ああ、私と同じように温かいってな」
「ふうん……」
まあ確かに、彼女の頬を初めて触った時に感じた。それは頬の温かみではなく涙だ。全身に熱を持つ彼女の涙は外気に触れて少しだけ冷めていたけれども、まるでぬるま湯にでも指を突っ込んだのではないかと思われるくらいだった。ロボットなんて涙を流す前にまず泣かないから、それを自分の身体の一部で感じたことがなかった。
「手を繫ぐってどういうふうにするんだ?」
俺は煙草の持っていない方の手を握ったり開いたりして見つめていると、男が急に俺のその手を握りしめてきた。
「これが普通の握り方。そしてこっちがいわゆる”恋人繋ぎ”ってもんだ」
「恋人繋ぎ?」
男は俺の五指の間に自分の五指を絡ませてきた。男と繋いでいるからかもしれない。俺の中にはドキドキ感というものが全くなく、寧ろ男同士でそれも喫煙室の中でこのような格好をしていることに気持ち悪さを感じていた。なぜならバンドエイドを貼ってもらった時の彼女の指の感触を覚えているが、こんなにもごつごつはしていなかったし、骨ばってもいなかったし大きくもなかった。

