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Eternal
第6章 Reunion-再会-
 暗い部屋の中でガリガリと、聞いたら背筋から鳥肌が立つような音が響き渡る。
「今までニュースにならなかったのに、なぜ今頃……」
 主催者の男は首都の新聞や目の前に映し出された画面に映るニュース番組を睨みつけながら苛立ちを露わにして呟いた。
 今までニュースにならなかったから浚いやすかった『ヒト』の女たち。それなのにこのように世間に知れ渡ってしまった為に、首都の『ヒト』の女たちは警戒心を持ち始めるに違いない。ということは、これから一人で行動することがなくなるだろうし、人目につかないような場所には絶対に行かないだろうし、男に声を掛けられても簡単に誘いに乗ってくるようなこともなくなる。それは恐らく一時的にしろ、この男にとってはとても致命的であった。
 あの大学生の『ヒト』の女の両手足を切断してからあの場所から逃げた後、男はこの部屋に戻って来ると、早速残りの『ヒト』の女たちの解体を始めた。いつもなら慎重に、そして一週間に一人くらいの割合で行っていた研究を一気に加速させるかのように、その日に全員の命を奪ったのだ。男自身から見ても自分の今はもはや『ヒト』の女の身体の中をいじくり回して楽しんでいるようにしか思えなかった。いや事実、男は怯える女を何の麻酔薬をも使用せずに痛みを感じさせながら凌辱していくのに興奮を覚えていた。
「君が悪いんだよ…… 君がまだ目覚めてくれなくて僕に触ることを許してくれないから……」
 男は何度もそう呟きながら、自身の研究対象物になってしまった『ヒト』の女の身体を両手でまず弄った。
 両胸を揉み解したその手が徐々に腹の方へと下がる。そしてゆっくりとねっとりとした仕草で研究対象物の股の茂みの中へ指を一本ずつ這わせていった。
 暗闇の中で粘液が音を立て、恐怖の中にいるのに快感を覚え始め立て研究対象物の口元からは艶やかな喘ぎ声が漏れる。しかしその男にとって、その喘ぎ声が魅力的だとは全く感じなかった。
 男にとって魅力を感じるのはあの女の声だけ。しかし男はその声を聞いたことがないまま今に至る。
「どうしてなんだろう?」
 男は茂みの先の洞窟に指を一本、二本と増やしながら探検を始める。少しずつ太さを感じ始めた研究対象物の上半身が分娩台の上で大きく捩れた。
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