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Eternal
第6章 Reunion-再会-

「私たち、考えていることが同じだったんですね!」
なぜか一瞬だけでも気持ちが重なったような気がした私の声音が弾むと、彼は不思議そうに首を傾げた。この仕草は初めて出会ってから何度も目にするものだ。でも、それを私はとても気に入っている。大人の彼がそれをする時、とても幼く見えて可愛らしい。でも、それを言ってしまえば恐らく拗ねられてしまうだろうから決して言わないが。
「じゃあ、年越しそばを買いに行きましょう!」
私が急かすように彼の手を取って繫ぐ。と、目の前の彼の表情は今まで見たことがない変化を起こした。
驚いているような、戸惑っているような、それとも何かに気づいたような、そんな雰囲気が読み取れる表情。そして次に見たのは、彼の頬がほんのりとピンク色に染まったところ。そして、
「あ、えっと……」
何か言いたげなのだけれど、どう言えばいいのか分からない状態にあるらしく、彼の口からいつものシャープな言葉が出ないから、次は私が首を傾げた。
まず年越しそばを買いに行こうと思ったのが同じで嬉しくてはしゃいでいた私。そしてちょっとでも気持ちが重なったことに対して喜んだ私がした行動は、早く彼と一緒に買い物に行きたくて手を握ったこと。私にとったらとても自然な流れのような気がするのだが、どうも彼にとってはその中のどれかが引っ掛かったようだ。でも手を繫いだことで気が付いた。
「あの、バンドエイド……」
私が握っていた彼の手を自分の目の前に上げると、彼はその手を振り払うこともなくそのままにして答えてきた。
「どこかで落としてしまったらしい」
でも頬はまだほんのりとピンク色。それはあのバンドエイドの色と同じような。
「もう剥がれかけでしたものね。良かったらまた貼りますよ」
私のその言葉に彼は何も答えず、握っていない方の人差し指で小鼻を軽く掻いた。それが何となく貼って欲しいのだと感じた私は笑いながら握っている手に力を込めた。
「さあ、早く行きましょう! 今日は家で新しい年を迎えましょうね!」
年越しそばだけではない。彼はお酒を飲むのだろうか? 私はまだ未成年だけれど、ちょっとくらいならいいのかしら? ああ、ダメダメ! 二十歳になるまでは飲酒はしてはいけない決まりだもの。私はジュースで我慢しよう。
繫いだ手を引っ張って彼を誘導する私。彼は言葉もなくそれに従ってくれている。
なぜか一瞬だけでも気持ちが重なったような気がした私の声音が弾むと、彼は不思議そうに首を傾げた。この仕草は初めて出会ってから何度も目にするものだ。でも、それを私はとても気に入っている。大人の彼がそれをする時、とても幼く見えて可愛らしい。でも、それを言ってしまえば恐らく拗ねられてしまうだろうから決して言わないが。
「じゃあ、年越しそばを買いに行きましょう!」
私が急かすように彼の手を取って繫ぐ。と、目の前の彼の表情は今まで見たことがない変化を起こした。
驚いているような、戸惑っているような、それとも何かに気づいたような、そんな雰囲気が読み取れる表情。そして次に見たのは、彼の頬がほんのりとピンク色に染まったところ。そして、
「あ、えっと……」
何か言いたげなのだけれど、どう言えばいいのか分からない状態にあるらしく、彼の口からいつものシャープな言葉が出ないから、次は私が首を傾げた。
まず年越しそばを買いに行こうと思ったのが同じで嬉しくてはしゃいでいた私。そしてちょっとでも気持ちが重なったことに対して喜んだ私がした行動は、早く彼と一緒に買い物に行きたくて手を握ったこと。私にとったらとても自然な流れのような気がするのだが、どうも彼にとってはその中のどれかが引っ掛かったようだ。でも手を繫いだことで気が付いた。
「あの、バンドエイド……」
私が握っていた彼の手を自分の目の前に上げると、彼はその手を振り払うこともなくそのままにして答えてきた。
「どこかで落としてしまったらしい」
でも頬はまだほんのりとピンク色。それはあのバンドエイドの色と同じような。
「もう剥がれかけでしたものね。良かったらまた貼りますよ」
私のその言葉に彼は何も答えず、握っていない方の人差し指で小鼻を軽く掻いた。それが何となく貼って欲しいのだと感じた私は笑いながら握っている手に力を込めた。
「さあ、早く行きましょう! 今日は家で新しい年を迎えましょうね!」
年越しそばだけではない。彼はお酒を飲むのだろうか? 私はまだ未成年だけれど、ちょっとくらいならいいのかしら? ああ、ダメダメ! 二十歳になるまでは飲酒はしてはいけない決まりだもの。私はジュースで我慢しよう。
繫いだ手を引っ張って彼を誘導する私。彼は言葉もなくそれに従ってくれている。

