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Eternal
第6章 Reunion-再会-

男には相手がいなかった。
『ヒト』の男は検問場所から極秘でアンダーグラウンドへと連れて行かれる。そしてそこで暮らしながら、自分の好きな研究や仕事をすることができるのだ。その中でも男はかなりの頭脳を持っていた為、かなりのスピードで出世をすることができた。しかし研究に没頭するばかりで、女のことなど全く目にも留めなかった。長い年月、女に触れなかっただけで性に対する欲求というものは突然にくるものなのか? それとも目の前の女が自分の好みだったのか、将又ただ単に情が移ったか……
男はその夜、その女を抱いた――
「彼女は子どもができないことに強い劣等感を抱いていた。何せこの首都での『ヒト』の女の役割は子どもを産むことだからな。しかしあの男もなぜ、健康体であった女の子宮を破裂させるようなことをしたのか、未だにそれは謎だ。この時から私は子宮がなくなった女でも子どもを産むことができるようにするために、その研究を始めたんだ」
最初は不妊治療をしなくても子どもを産むことができるような研究から始まった。この悩みは昔からあった問題であり、この治療を受ける夫婦には多額の費用と多大なストレスを抱える。
少子化が進み、子どもが欲しくてもできないという夫婦も多くある中で、この研究だけがなぜか今まであまり進められていなかったことに男は疑問を抱いた。確かにリスクも大きいということもあったが、やはり島国特有の思考である。女の卵子に何らかの支障が合ったり、男の精子に問題があったりする場合には他人の卵子や精子で子どもを作るのだが、やはり子どもは自分たちの血が繋がっている方がいいという夫婦も多いし、周りの意見も同じであった。男はそのような問題を解決すべく研究を始めたのである。そしてそれが成功をして次には女の悩みであった失くした子宮を細胞からつくるという研究を始めた。しかし子宮はなかなか細胞からつくることができない。かなり難易度の高い研究であった。言い間違えたが、細胞から子宮という形をつくることは簡単にできるのだ。しかし子宮独自の働きを全くしてくれないのだ。恐らく女の身体の中でも一番複雑な造りをしているのだろう、それは男の睡眠を大幅に減少させた。
「彼女は卵巣や卵管も全て取り除いていたからね。しかしそこまでの研究はなかなか進まないから、子宮だけでも完成させて妊娠できる身体にしてやりたかった」
『ヒト』の男は検問場所から極秘でアンダーグラウンドへと連れて行かれる。そしてそこで暮らしながら、自分の好きな研究や仕事をすることができるのだ。その中でも男はかなりの頭脳を持っていた為、かなりのスピードで出世をすることができた。しかし研究に没頭するばかりで、女のことなど全く目にも留めなかった。長い年月、女に触れなかっただけで性に対する欲求というものは突然にくるものなのか? それとも目の前の女が自分の好みだったのか、将又ただ単に情が移ったか……
男はその夜、その女を抱いた――
「彼女は子どもができないことに強い劣等感を抱いていた。何せこの首都での『ヒト』の女の役割は子どもを産むことだからな。しかしあの男もなぜ、健康体であった女の子宮を破裂させるようなことをしたのか、未だにそれは謎だ。この時から私は子宮がなくなった女でも子どもを産むことができるようにするために、その研究を始めたんだ」
最初は不妊治療をしなくても子どもを産むことができるような研究から始まった。この悩みは昔からあった問題であり、この治療を受ける夫婦には多額の費用と多大なストレスを抱える。
少子化が進み、子どもが欲しくてもできないという夫婦も多くある中で、この研究だけがなぜか今まであまり進められていなかったことに男は疑問を抱いた。確かにリスクも大きいということもあったが、やはり島国特有の思考である。女の卵子に何らかの支障が合ったり、男の精子に問題があったりする場合には他人の卵子や精子で子どもを作るのだが、やはり子どもは自分たちの血が繋がっている方がいいという夫婦も多いし、周りの意見も同じであった。男はそのような問題を解決すべく研究を始めたのである。そしてそれが成功をして次には女の悩みであった失くした子宮を細胞からつくるという研究を始めた。しかし子宮はなかなか細胞からつくることができない。かなり難易度の高い研究であった。言い間違えたが、細胞から子宮という形をつくることは簡単にできるのだ。しかし子宮独自の働きを全くしてくれないのだ。恐らく女の身体の中でも一番複雑な造りをしているのだろう、それは男の睡眠を大幅に減少させた。
「彼女は卵巣や卵管も全て取り除いていたからね。しかしそこまでの研究はなかなか進まないから、子宮だけでも完成させて妊娠できる身体にしてやりたかった」

