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Eternal
第6章 Reunion-再会-
 そしてとうとうその時がきた。男は卵巣、卵管がなくとも子宮だけで必ず妊娠可能になる方法を発見したのだ。
 女には卵巣がなかったが、生殖器を失う前に掻き出して冷凍保存してあった卵子が残っていた為、それに男の精子を使って受精させた。このシステムは俺も彼女も承知の通りで、女が卵子を提供すれば一生の暮らしが保障されるからだ。その女は既に二十歳を超えていたからそのシステムを使用したのだ。それを細胞でできた子宮の中に着床させて経過を見る。と、その中で受精卵がどんどん分裂していくのを確認した為、その子宮ごとを女の腹部へと収めた。その後は順調に進んで一つの小さな命が誕生した。それが俺の隣で黙って聞いている彼女だ。つまり、彼女はこの男の子宮研究で初めての成功事例なのだ。しかしそのような研究は大々的なニュースになるのではないかと俺は思った。これこそ、子どもを本当に欲していても仕方なく子宮を摘出した女、そして夫婦にとって大きな希望の欠片だ。
 この研究成果を公表しなかった男――
 その理由は、原因は――


 カフェテラスで既に冷めたコーヒーを黙ったまま飲み干す。父親は私の目の前から既に姿を消していた。その理由はこの首都の顔見知りに出逢いたくないのと、父親はこの島国で極秘に指名手配犯のような扱いをされているからだということ。よって、警察機関のものが父親を見つけたら即行に逮捕に踏み切るだろうから。
 早く彼女を助け出さないといけないからな――
 何の確信があってそう言うのだろうかと私は疑問に思った。父親は母親があの主催者である男性に殺された。それも目の前でと言っていたではないか? 生きているわけではないのに母親の身体なんてとっくの昔に消えてなくなっているはずなのに。父親は骨だけでも拾いたいと言っていたのだろうか、そういう意味なのだろうか? 
 全く理解できないし、それに今回は私に一緒に来るかとも言ってこなかった。まあ、あの時はまだ幼かったから…… そう考えれば楽なのだろうけれど、やっぱり納得がいかない。
 母親が亡くなったのなら彼女の残した忘れ形見として、私と共にいたいとも考えないのだろうか? やっぱり本当の父親でもこうして数十年も離れて過ごしていたら愛情は希薄になってしまうのかしら? と私の中で不満に似た、少し嫉妬を含ませたような感情が沸き起こる。
 必要とされていないのか――
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