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Eternal
第4章 :jealousy-嫉妬-

「何言ってるのよ! もしも今日にでもその彼が来て、あなたの彼よりもかっこよかったらどうするのよ!」
交換してって言われても無理!
かなり無理をして強気な言葉を放つ友人のプライドを私は傷つけたくはなかった。
「分かった…… でも、絶対に顔見知りじゃないひとにはついて行っちゃ駄目よ」
友人の部屋にもクオリティなシステムが設置されている。だから部屋にさえ入ってしまえば安全だ。それに私と友人のマンションはすぐ近く。だから途中までは一緒に帰ることができる。
「もう、子どもじゃないんだからそんなこと言わないでよ」
友人は情けない笑みを浮かべながらも、必死になって私を安心させようとしてくれていた。
「おい、まだ行かないのか?」
俺はとある建物の一室に足を踏み入れた。
「ん? ああ、まだ行かない。どうやら犯人らしき男と接触をしたらしいから様子見だ」
そいつの返事に俺は深く溜め息を吐き出した。
そいつは今、警察機関で働いている。『FUTURE REHABILITATION』が今朝の首都を騒然とさせていて、それは以前からであるが、そいつはずっと苛立っていた。しかし、自分の相手となる女がある男と接触をしたらしいというデータを掴んだのだ。
「お前はもう行ったのか?」
「え?」
「相手の女に会いに行ったのか? って聞いたんだよ」
「ああ、行った。来週には共に暮らす」
「ふうん……」
昨日は夜勤だったらしく、シャワーを浴びた後なのか髪の毛はしっとりと濡れていて、それにも構わずにベッドで寝そべりながらゲームに没頭しているそいつ。かという俺も夜勤明けなのだが。ゲームをする暇があるのなら、相手の女のところにでも行けばいいのにと呆れた溜め息が口元から漏れ出る。
「今、溜め息を吐いただろ? 家でちんたらしているなら女のところへ行けって今、思ったよな?」
ゲーム画面から視線を離して俺の方にじっとりとした睨みを放つ。
「ああ、思ったよ。今のお前はすごく無駄なことをしてるなって!」
俺の応えにそいつはベッドの上にゲーム機器を放り投げて起き上がった。
「俺だって行きたいけどな。これは上からの命令なんだ。相手の女に接触した犯人を少し泳がせろってな」
「しかし危険が伴ってるじゃないか。もしものことが起きたらどうするんだ?」
「さあ…… その時はまた新しい『ヒト』の女を宛がわれるんじゃね?」
交換してって言われても無理!
かなり無理をして強気な言葉を放つ友人のプライドを私は傷つけたくはなかった。
「分かった…… でも、絶対に顔見知りじゃないひとにはついて行っちゃ駄目よ」
友人の部屋にもクオリティなシステムが設置されている。だから部屋にさえ入ってしまえば安全だ。それに私と友人のマンションはすぐ近く。だから途中までは一緒に帰ることができる。
「もう、子どもじゃないんだからそんなこと言わないでよ」
友人は情けない笑みを浮かべながらも、必死になって私を安心させようとしてくれていた。
「おい、まだ行かないのか?」
俺はとある建物の一室に足を踏み入れた。
「ん? ああ、まだ行かない。どうやら犯人らしき男と接触をしたらしいから様子見だ」
そいつの返事に俺は深く溜め息を吐き出した。
そいつは今、警察機関で働いている。『FUTURE REHABILITATION』が今朝の首都を騒然とさせていて、それは以前からであるが、そいつはずっと苛立っていた。しかし、自分の相手となる女がある男と接触をしたらしいというデータを掴んだのだ。
「お前はもう行ったのか?」
「え?」
「相手の女に会いに行ったのか? って聞いたんだよ」
「ああ、行った。来週には共に暮らす」
「ふうん……」
昨日は夜勤だったらしく、シャワーを浴びた後なのか髪の毛はしっとりと濡れていて、それにも構わずにベッドで寝そべりながらゲームに没頭しているそいつ。かという俺も夜勤明けなのだが。ゲームをする暇があるのなら、相手の女のところにでも行けばいいのにと呆れた溜め息が口元から漏れ出る。
「今、溜め息を吐いただろ? 家でちんたらしているなら女のところへ行けって今、思ったよな?」
ゲーム画面から視線を離して俺の方にじっとりとした睨みを放つ。
「ああ、思ったよ。今のお前はすごく無駄なことをしてるなって!」
俺の応えにそいつはベッドの上にゲーム機器を放り投げて起き上がった。
「俺だって行きたいけどな。これは上からの命令なんだ。相手の女に接触した犯人を少し泳がせろってな」
「しかし危険が伴ってるじゃないか。もしものことが起きたらどうするんだ?」
「さあ…… その時はまた新しい『ヒト』の女を宛がわれるんじゃね?」

