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Eternal
第4章 :jealousy-嫉妬-

彼は引っ越しまでの間、毎日来ると言っていた。正月の詳しいことはあまり知らないのかもしれないが、説明をすれば、もしかすると興味を持ってくれるかもしれない。
今夜、彼が来たら一度言ってみよう。
一緒に正月を過ごしませんか? って――
そう考えてみると、来年の正月は何となく楽しいものになるのではないかと、私は淡い期待を持ちながら、正月のディスプレイされている店へ足を踏み込ませていた。
夜勤明けの朝日が目に染みる。
俺は徹夜である研究を進めていた。ここ連日このような生活を送っている。この後は一度自室に戻って数時間の睡眠を取り、その後は彼女が住むマンションへと向かう。昨日はあいつの所を尋ねた為に数時間の睡眠はできなかったが、今日はできると思った後に、それが今日も不可能だということに気づく。
昨日に彼女から聞いたミスコンの主催者の男のことについてあいつに伝えないといけないことがあったのだ。
彼女の友人の前では『A地区』出身だと伝えていたらしいが、実は『E地区』出身で恐らく完璧になった男であるということ。これを伝えればあいつも警察機関も捜査がしやすくなる。
眠い。しかしこれだけはしっかりと伝えなければ――
俺は眠い目を擦りながら、あいつが勤めている警察機関の建物の方へと足を向けた。
「『E地区』で完璧な男?」
「ああ、お前の相手の女は俺の彼女の友人だったようだ。ミスコンの参加を勧められてそうすることにしたらしい。その時に男がそう言っていたことを彼女は聞いていたらしい」
「へえ、それはそれはまた、ラッキーだ。犯人が特定しやすいじゃないか。夜勤明けで睡眠不足だろうが、よく教えに来てくれたな。助かった」
そいつの感謝の言葉を聞いた俺は一つ、欠伸を起こす。
「研究が思うように進まないんだ。何度やっても失敗をする」
俺の研究しているものを知っているそいつが呟く。
「自然に反することだ…… 許されざる行いだぜ」
しかし俺はどうしてもそれを成功させたかった。あの男が成功させて持ち去ったその研究を。
「俺だってこの研究が自然に反する行為だとは思っている」
「思っているのに、どうしてやるんだ? 恐らくだが、成功させたその研究物を持ち去った男だって、悩んだ末に、その研究物を成功させても実行してはいけないと思って持ち去る行動に出たんじゃないのか?」
今夜、彼が来たら一度言ってみよう。
一緒に正月を過ごしませんか? って――
そう考えてみると、来年の正月は何となく楽しいものになるのではないかと、私は淡い期待を持ちながら、正月のディスプレイされている店へ足を踏み込ませていた。
夜勤明けの朝日が目に染みる。
俺は徹夜である研究を進めていた。ここ連日このような生活を送っている。この後は一度自室に戻って数時間の睡眠を取り、その後は彼女が住むマンションへと向かう。昨日はあいつの所を尋ねた為に数時間の睡眠はできなかったが、今日はできると思った後に、それが今日も不可能だということに気づく。
昨日に彼女から聞いたミスコンの主催者の男のことについてあいつに伝えないといけないことがあったのだ。
彼女の友人の前では『A地区』出身だと伝えていたらしいが、実は『E地区』出身で恐らく完璧になった男であるということ。これを伝えればあいつも警察機関も捜査がしやすくなる。
眠い。しかしこれだけはしっかりと伝えなければ――
俺は眠い目を擦りながら、あいつが勤めている警察機関の建物の方へと足を向けた。
「『E地区』で完璧な男?」
「ああ、お前の相手の女は俺の彼女の友人だったようだ。ミスコンの参加を勧められてそうすることにしたらしい。その時に男がそう言っていたことを彼女は聞いていたらしい」
「へえ、それはそれはまた、ラッキーだ。犯人が特定しやすいじゃないか。夜勤明けで睡眠不足だろうが、よく教えに来てくれたな。助かった」
そいつの感謝の言葉を聞いた俺は一つ、欠伸を起こす。
「研究が思うように進まないんだ。何度やっても失敗をする」
俺の研究しているものを知っているそいつが呟く。
「自然に反することだ…… 許されざる行いだぜ」
しかし俺はどうしてもそれを成功させたかった。あの男が成功させて持ち去ったその研究を。
「俺だってこの研究が自然に反する行為だとは思っている」
「思っているのに、どうしてやるんだ? 恐らくだが、成功させたその研究物を持ち去った男だって、悩んだ末に、その研究物を成功させても実行してはいけないと思って持ち去る行動に出たんじゃないのか?」

