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Dangerous Man
第11章 呆
彼女がベルトを閉めたのを確認すると
『黒髪似合うやん。
最初美人が走ってくるからビビったわ』
サラサラの髪を撫で彼女にキスをする。
『ほんと…?似合う?
お店で清楚な方がいいって言われて
イメチェンした』
照れながら報告してくる。
『あっ!お前!
なんで引越し言わへんかってん!』
大事な事を忘れていた。
車を走らせながら説教の開始。
『ごめん〜なんかちょっと…』
そう上目遣いで謝る。
『俺の事もう好きじゃなくなったん?』
切なそうに前を向いたまま言う。
『違う!アツシを驚かせたくて!』
慌てた様子の彼女は
俺の顔を覗き込もうとする。
俺は片手を彼女の頭に置き
『そんなんいらへんから、傍におってよ』
そう言って髪を撫でた。