この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dangerous Man
第12章 休
夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼむ。
1年に1度しか咲かない儚い花
そんな俗説を思い出す。
『花言葉は、儚い美、儚い恋なんやで』
『へ〜ロマンチックですね。』
せやろ?そう言って服を下ろした。
『でアツシくん次はどんなんがいい?
物によっては今日してやれるよ』
取り出した下絵を見せてくれる。
『…っとその前にちょっと見せて?』
パーカーとタンクトップを脱いだ。
『少し色が落ちてきたね。』
タトゥをチェックしていく。
『ですけど俺
淡くなっていく色も好きです。』
『そう?まぁ確かに綺麗やんな』
他人事の様に言う彼に
あんたが彫ったんやで。
そのツッコミは心の中でしておいた。