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第2章 恋

彼女と待ち合わせの時間。
落ち着かない心を隠すように
最近覚えたタバコを咥え火をつける。


ふーっ
空に消える煙に
なんとなく切なさを感じる。


『アツシー！』

彼女は制服のまま現れた。


俺は靴でタバコを揉み消すと
彼女に向かって歩き始める。



手を繋いで、彼女の家を目指す。

緊張する…
なのに彼女はいつもと変わらない。

なんだか俺だけが
気持ちが高ぶっているみたい…

寂しさが少しだけ胸をかすめた。

家に着くと彼女はそのまま部屋に案内した。

『そこ座って？』

指さしたのはシングルベッド

ピンクの女の子らしいそこに黙って座る。
彼女は俺の膝に乗ってきた。

『やっと3ヶ月経ったね…』