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Dangerous Man
第21章 滅
部屋に通され腹筋に力を入れる。
少しくらいは刃が深く刺さるのを
食い止められるかも知れない。
『何してんの?座りや?』
『お、おぅ。』
そう言ってラグの上に座る。
脳天刺されたら流石に死ぬな
脳を駆け巡る嫌な想像。
『はいっ』
目の前に出された緑茶でさえ
何か入っているのではと勘ぐる。
『あはははははっ!』
急に笑い出す彼女にビックリする。
『な…っなんやねん!』
『何ビビってんの?』
『ビビってへん!…ただ…その…』
『あたしアツシと切る気ないよ』
『…え?』
『バカな女でしょ?
振り向く事がないことくらい解ってる。
でもたまにでいいからあたしを見て欲しい』