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第24章 心

それでも大事そうに指輪を撫でる
彼女を見ていると
そんな気持ちは消えていく。

『俺にもつけて？』

もうひとつの指輪を手渡す。

ゆっくりハメられていくそれには

＂I cheRish U＂

もちろんRの部分に同じように
ダイヤを入れてある。

根元まで入った指輪。

照れ臭い。

照れた顔を見られたくなくて
彼女を抱き締めた。

『リナ。愛してる。もう1人にさせない』

『うん。リナも愛してる』







彼女には仕事を辞めさせた。

2人で新しく部屋を借り
役所へ婚姻届を出しに行く。

帰りに工房に寄り
みんなに結婚した事を報告した。

喜んでくれるみんなの中に
もちろんアイもいた。

『おめでとうアツシ』

そう言って満面の笑みを浮かべてくれた。