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もっと夢を見ていたい
第9章 20 ( 3
気を使って怒られるなんて
意味がわからない…。
それでも好きになった人…。
合わせるしかない。
しゅんとして俯く私に
『なぁ…俺の事だけ見てて欲しいねん』
今度は泣きそうな目で私を見た。
『…うん。』
『取り敢えずこのまま送るから』
そう言って駐車場に行き
助手席に乗せられる。
『…なぁ。俺不安ねん。』
『どして?』
『付き合うったって無理矢理やったし
結の事束縛したいけど
嫌がられるのも怖いし
俺の事…好きになってよ』
彼は前を向いたまま切なそうな声を出した。
『好きだよ…。
だからレンの家に引越した』
そう言うと私の指絡めて手を繋ぐ。
『…俺…結めっちゃ好きやねん。
心配になんねん。わがままでごめんな』