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もっと夢を見ていたい
第11章 21 ( 2


そんな事を言って…飽きたら
私の前から消えるくせに…!

思考は確実に混乱していた。

『…嫌じゃない。傍にいて』

そう言って縋り付いた。
どっちが被害者かわからない。

心を縛られた彼か…

肉体を縛られた私か…

優しく頭を撫でる彼は

『…風呂、入るか?』

そう言って私を見た。

彼が取り出したのは手錠。

2人を繋ぐと風呂場へ行った。
シャワーのお湯が足首に染みる。

『…っ!』

『あぁ結、傷いってもぉてるやん』

優しく撫でる足は
擦りむいた様になっていた。

『あとで消毒したるわ』

そう言って私を洗っていく。

『結、痛いかも知れへんけど
風呂浸かっとき』

私は我慢してお風呂に入る。
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