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もっと夢を見ていたい
第11章 21 ( 2


刺すような痛みに鳥肌が立つ。
それでも痛みは慣れていく。

はぁ…ゆっくり息を吐く。

レンは素早く洗い終わると
私と向かい合う形で浴槽に浸かった。

『…そんな…急がんでも…。』

『一瞬でも結を見てたいねん』

監視…そんな言葉が浮かんだ。
私の左手首をそっと撫でる。

『…これ…消さへんの…?』

『…消したくない。』

『男との思い出やから?』

それだけじゃない

『違う…
入れてくれたのは女の子だもん』

嘘をつく。

『こんな綺麗に入れれるんやな』

『器用な子やったから…』

多分バレている嘘。
でも私の生きた証
消したくなんかない

『なぁ…』

『…うん?』

『俺の証入れてや』
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