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もっと夢を見ていたい
第11章 21 ( 2
2人で並んで食べる。
いつもと違うのは
私は服を着てなくて
足には足枷が付いている。
それだけだった、それほど
彼は自然で当たり前のように
私に接する。
元々そうであったかのように。
pppp…
突然の呼び出し音に驚く。
彼は無表情になり音の方へ行った。
呼んでいるのは私の携帯だった。
彼の手の中で振るえながら私を呼ぶ。
『これ誰?』
そう言って画面を見せる。
ヨウちゃん…
『前の職場の同僚』
『ふぅん』
そう言うと彼は
携帯を逆に折り曲げた。
バキッと音がしたソレは
配線で繋がった状態で静かになった。
『……。もう要らんやろ?』
彼は笑うとゴミ箱に投げ入れた。