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もっと夢を見ていたい
第12章 21 ( 3
映画も終わり最後に外に出る。
なんだか酷く疲れた…。
『たこ焼き買って帰るか!』
彼に連れられ個人でやっている
たこ焼き屋にきた。
『おばちゃーん』
彼がそう言うと
『あら、レンやないの!久しぶりやね〜』
そんな声が聞こえてきた。
『せやな〜今日はデートやねん
ほら、結、顔上げて?』
そう言ってフードを取った。
突然の明るさに目が眩む。
『あらあら可愛らしい子やね』
『…ゆい…です。』
緊張した。下手に動いても
彼を怒らせるだけだから。
おばさんはニコッと笑うと
袋を彼に渡す。
『仲良うするんやで!』
そう言って見送られた。
フードはそのままだった。
不安になる。