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もっと夢を見ていたい
第12章 21 ( 3
家に着くと手錠を外された。
寝室に行こうとすると
『なんしてん?たこ焼き食おや』
そう言ってソファに呼ばれた。
何を考えてるの…
そんな言葉は飲み込んだ。
2人でたこ焼きをつつく。
『美味いな』
そう言って彼は笑顔を向けた。
『そやね』
そう言って私も少し笑った。
彼は目を細めると優しくキスをする。
舌を絡め、息すら呑み込まれるように
激しくなるキス。
唇を離すと彼は言った。
『よく出来ました』
『え…?』
『もぅ縛りつけんでもええやろ?』
『……。』
『家では自由にしてええよ』
少しだけ解放された。
なのに漠然とした不安が襲ってくる
『や…どこも行かないで!』