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もっと夢を見ていたい
第2章 16


部屋番号であろう数字が
チカチカと点滅している。

あぁそっか…。

ようやく彼の意図を読み取れた。

そのまま部屋に入ると
薄暗い空間にベッド、テーブル、ソファ
パチスロ機、奥には風呂とトイレがあった。

繋いでいた手がゆっくりと離されると
彼は私を見てそっと顔を近付けてくる。

ギュッと目を瞑り身体を強ばらせた。
ぷにゅっと柔らかな感触が唇に伝わる。

『……。』

そっと目を開けると彼はフワッと笑って

『おいで』

そう言ってベッドに横並びで座った。
心臓がバクバクと鳴っている。

彼にも聞こえているかも知れない。

恥ずかしい。

彼をそっと見ると

『めっちゃ緊張する』

そう言って苦笑いした。
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