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もっと夢を見ていたい
第13章 22
彼の家に帰り待ってもらっていた
ダンボールを運び込む。
お礼は彼が渡していた。
ダンボールは結局3つだけだった。
もっと思い出があったはずなのに…
クローゼットの隅にそのまま片付けた。
『…で?』
『…え?』
『…なんか言うことないわけ?』
『あぁ。ありがとう、ごめんね?』
『ちゃうやろ』
『……。』
『結…
ホントは俺から逃げる気やったやろ?』
お見通しですか…。
『そんな事ないよ。
飽きられて捨てられると思ってたから…』
パチーンっ!
あぁ…まただ…これ痛いから嫌い
もう涙も出なくなっていた。
『ホンマのこと言えよ?』
『信じてよ。逃げる気なんてない』