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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
数日後、彼に連れられ
ヘアサロンに向かった。
私の髪なのにスタイリストには
彼が要望を伝えた。
まぁいいか
イメチェンの為のお出掛けに
少しばかりテンションが上がる。
スタイリストは女の子だった。
『レン♡いらっしゃい♡』
そう言ってたので多分彼の客。
『大事な子やから綺麗にしたって』
彼はスタイリストにそう言うと
ソファに座って私を見ていた。
……見るのは完成してからじゃダメなのか
スタイリストは私を見定めるように
観察した。
彼にとってコイツはどんな存在なんだ?
コイツはどんな髪型にしよう?
仕事としてのプライドと
女としてのプライドで揺れる
彼女の心が手に取るようにわかった。