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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
スタイリストは私の髪を取り
眺めて指で感触を確かめた。
仕事のプライドが勝ったようだ。
『レンどんくらいのトーンで
考えてるの?』
彼女は髪から手を離し
トーン表を持っていった。
明るくしたいな〜と念じてみる。
『レベルはこのくらいで
イエローベージュでやったってや』
おお!明るい!きっと!
ワクワクしながら
カラーリングをしてもらう。
『髪の長さはどうします?』
カラーリング剤を塗った頭に
ラップを巻きながらスタイリストは
私に聞いた。
『……えと…』
『ボブにしたって』
『……でいいですか?』
苦笑いしながら頷いてみせた。
大まかなリクエストだけでも
やはりプロは私に似合う髪型にしてくれた。