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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
出来上がりを鏡でチェックする。
おぉ。凄い!
日本人形から生まれ変わった!
『こんな感じです。どうですか?』
『ありがと』
そう言ったのはレンだった。
何が何でも喋らせないのね。
せっかく綺麗な髪になったのに
フードを被らされた。
少し彼を睨む。
会計をして私の手を引き店を出る。
握られた手に力を込めて講義した。
私を見下ろすように目を合わせる。
『…どした?』
『…ちゃんと見て欲しい』
『家帰ったら見るやん』
『ちゃんと!今!』
彼は溜息を吐くと私のフードを取った。
『…………。』
どう?何か言って!
黙る彼に不安になってきた。
ふわっと彼は笑いかけ
『よぉ似合てるわ』
そう言って頭を撫でた。