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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
サトシはレンに向き直り
世間話を始めた。
だけど私は気付いた。
彼の左手の甲には
ドクロが描かれ目には黒いハートが
埋め込まれていた。
消せよ!人の事言えないけど。
『仕事あるから指輪は
あかんけどコレならいい思わへん?』
レンはそう言って私の左手を取った。
待って!止めて!
捲られるパーカーの袖
翼の生えた黒いハート…。
レンはそこに鎖風のブレスレットを
巻き付ける。
『…結…可愛いで。コレでいい?』
固まる私に彼は優しく声をかけた。
『これ貰うわ!』
そう言って
もうひとつのブレスレットを持って
カウンターに行った。
ドキドキする。
早くこの店から出たい。