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もっと夢を見ていたい
第15章 22(3
目を覚ますと私は彼の腕の中にいた。
顔を上げると綺麗な顔がある。
そっと髪を撫で
『好きよ…』
自分に言い聞かせる様に小声で呟いた。
『…俺も』
ふわりと笑って私を見た彼。
『起きてたの…?』
『結の甘ったるい声がして起きた』
『……おはよ』
『おはよ』
この瞬間は…好きなのに
何故醒めた目で彼を見てしまうんだろう。
恋に盲目な馬鹿になり切れない。
自分が虚しくなる…。
頑張ってるつもりなのにな…。
他の人はどんな風に恋愛してるのかな。
何があれば夢を見続けられるの?
ねぇ。
もっとワクワクさせてよ。
もっとゾクゾクさせてよ。
私を夢中にさせて…。