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もっと夢を見ていたい
第17章 Ⅰ
彼が居ない時間は
私と不二子の運動会が開催される。
ただでさえ広いこの空間は
まだ小さな彼女にとって
大き過ぎるほどの運動場。
ぴょこぴょこと走り回り
私の後追いをする。
急に電池切れを起こしぱたりと眠る。
寝ている彼女を指で撫でると
私の指を掴み必死になって
ちゅーちゅーと吸う。
可愛い…。
眠ってしまった彼女に寄り添うように
床に寝転ぶ。
監禁生活が無ではなくなった。
私はソファに座りテレビを付けた。
彼女はぴくりと起きると
私の足をよじ登ろうとする。
彼女を抱え膝に乗せると
前足で太ももをふみふみと揉み
また眠った。
可愛いけど…動けない…。
私は可愛い拘束に頬を緩めた。