この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第23章 Ⅶ
『行先分かってたんですね?』
『千葉様にはご贔屓にして
頂いておりますので』
どこまでも低姿勢で丁寧な彼に
こっちが緊張する。
『到着致しました』
そう言うと後部座席のドアが開く。
見ると顔を少し赤くしたレン
『いつもありがとうなー
お釣りはいらんから何か食べてー』
そう言って1万円札を渡した。
『こちらこそいつもありがとうございます』
運転手は微笑むと走り去っていった。
『レン…』
彼は私の肩を抱いている。
『どした?』
『…ホスト来たことなくて…』
"1人で"だけど
『そうなん?
まぁずっと俺着いてるし
緊張する事あらへんよ』
そう言って頭を撫でた。
あっヘアセットしてない…まぁいっか