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もっと夢を見ていたい
第27章 XI


彼はどんどん私に飲ませる。
水分が欲しくて飲み続ける私。

思考は完全に止まっている。
普段より早い段階でみんな酔い潰れる。

タクシーでポツポツと帰っていく子。
不二子を抱えて眠る子
テーブルに突っ伏す子
丸まって眠る子

いつもの光景に何故か安心する。

『レンヤさん!
カラオケ行きましょーよ!』

そう言って起き上がった子。
…誰だっけ?

『おーええな行くか!』

ふらふらと彼は立ち上がる。

『結さんも行くでしょ?』

顔を覗き込みながらイケメンが笑う。
…だからお前は誰なんだ…

彼に目を移すと

『結も行こう』

そう言って私に手を伸ばした。
2人で、もたつきながらも着替える。

1階に降りるとカラオケ組は準備万端で
寝ている子達には毛布が掛けてあった。
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