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もっと夢を見ていたい
第27章 XI


5人で繁華街を歩く。

家に残した爆睡組には
彼が一応声を掛けた。
理解したかはわからないけど。

カラオケに入りまたアルコールを頼むと
好き勝手歌っていく。

曲を選ぼうと操作していると
彼は私に注文を付ける。

男性アーティストはダメ

…別に他のも歌えるから良いけど
放っといてくれ…。

私は女性ボーカルの音楽ユニットの曲を
選んでいれた。

素人がバスで世界を旅しながら恋愛する
あの番組のタイアップ曲。

元々舌が短く滑舌が悪い上に
甘ったるい鼻にかかるような声の私

マイクを通せば余計甘く聞こえる。

アルコールも手伝って噛みながら歌う。

『結さんめっちゃ可愛い!』

『この曲結さんの声合うわ!』

センキューお褒めの言葉
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