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もっと夢を見ていたい
第28章 XII


『やだ…一緒に居てよ』

『結…
いい子やから不二子と留守番してて?』

宥めるように私に言う。

『もっと…ちゅーして』

彼が望む女である事が私のシアワセ
何度も思い込む度に
ソレは確信へと変わる。

彼と一緒にシャワーを浴びた。

『レン…離れちゃ嫌だよ…?』

弱々しく吐く言葉。
私は彼に愛されている自信はない。
最初からただの玩具でしかないと
思っていたから。

飽きられれば捨てられる。

少し前まで平気だと思えていた結末も
今はただ恐怖でしかない。

素直に甘える様になった私を
彼は愛おしそうに抱きしめた。

『結は俺のモンなんやから
何も心配なんてせんでええんやで』

その言葉を鵜呑みにして
私の心は安定する。
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