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もっと夢を見ていたい
第29章 XIII
ぼんやりする私にイチゴが
やって来て心配そうに見た。
『結さん大丈夫?』
じっと彼を見つめてふるふると
頭を振って意思表示をした。
彼は笑いながらお水を渡してくれた
私はトロンとしたまま手を伸ばす。
『やああっ!』
身体の奥から突然起こる振動に
私は仰け反ってしまう。
『『!?』』
驚く席のみんな。
何が起きたか私にも理解出来なかった
なのに何かに気付いたイチゴは
苦笑いしながら私を見た。
何故かヨウちゃんとユーキもニヤニヤする。
『…え?…やぁっ!』
そしてようやく気付く私。ローターだっ!
恥ずかしくて顔をおしぼりで隠す。
『ヤラシイなぁ結達』
ヨウちゃんはへらへらと笑っていた。