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もっと夢を見ていたい
第30章 XIV
何だか色々頭を巡る。
海外に売られるとか…裏ビに出るとか
考えている間に
彼は私からケータイを抜き取り
ヨウちゃんの番号を着拒し
メッセージもブロックした。
『…今すぐじゃないんでしょ?』
『まぁ明日明後日の話ではないな』
『なら消さなくても…!』
『俺の言うこと聞いとけ』
『……。』
『結を幸せにするんは俺だけ
結が笑いかけていいのも俺だけやで』
優しい笑顔の裏にある悪魔のような冷酷さ
彼女の自業自得だけど
知り合いとなると少し気が沈む。
抜け出す事は許されない甘いワナ
彼から与えられる甘い口付け
ゆっくりと…優しく舌を舌で愛撫される。
柔らかくて暖かい舌は口の中を
動き回って熱い吐息に思考は止まる。